
基本的な登山用語【vol.2】
初心者が経験者との会話や、登山サイトなどを読んだ時に困るのが専門用語。
今回はガレ場とザレ場について調べたので書いてみようと思います。
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前回のおさらい
前回は、山行に関する専門用語と稜線と尾根について書いていきました。
稜線と尾根のように、あいまいな(本当はちゃんとした定義があるかもしれませんが・・・)専門用語が多少あるかと思います。

今回は稜線と尾根のような似て異なる「ガレ場」と「ザレ場」について書いていきます。
ガレ場
ガレ場の定義は以下の通りです。
- 大きな岩や岩塊がゴロゴロしている場所。
- 岩が風化して崩れたり、氷河によって運ばれたりして形成される。
- 歩行時には足元が不安定になり、気をつけないと滑落の危険がある。

上の画像は韓国岳のガレ場です。
韓国岳登山口から登り始め、4合目くらいから山頂までガレ場が続くような山行になります。
宮崎県の山は樹林帯が山頂まで続くことが多いので韓国岳はガレ場が続く稀有な山だと思います。

韓国岳登山口
宮崎県えびの市
ガレ場の注意点
ガレ場は足元が不安定で、バランスを崩して転倒や滑落の危険性が高くなります。
また、先行する登山者が踏み外した浮石による落石のリスクもあります。当然、自分が落石を発生させる可能性もあります。
一歩一歩慎重に歩き、靴底全体で踏む「フラットフッティング」を行うことで崩れにくくし、進むことが大事とのことです。
落石が発生した時
落石が発生させた場合は「落石!」もしくは「ラーク!」と掛け声を出す必要があります。
「ラーク」とは「らくせき」の「らく」という意味もありますが、英語の「rock(岩)」と発音が似ていることで「ラーク」が推奨されることが多いです。
特に「韓国岳」では海外からの登山者も多いので、落石の際には「ラーク」と掛け声をあげたほうが良いと思います。
自分の身を守るためにもヘルメットがあると良いと思います。
ザレ場
ザレ場の定義は以下の通りです。
- 小さな石(ザレ)が降り注いで堆積した場所。
- 山腹や尾根など、傾斜のある場所で風化や凍結融解によって形成される。
- ガレ場と比べて足元は安定しているが、ザレが滑りやすくなっている場合がある。

上の画像は高千穂の峰のザレ場です。
高千穂河原登山口からのコースで、急登のザレ場以降、ザレ場が所々存在します。

高千穂河原登山口
鹿児島県霧島市
ザレ場の注意点
ザレ場は、ガレ場と比較すると崩れやすさはまだありませんが、滑りやすくなっており、転倒や滑落の危険性が高くなります。
バランスを保つことが重要になります。トレッキングポールを使うことで、バランスを保ちつつ、転倒防止にもなるのでおすすめです。
まとめと次回予告
今回は、ガレ場とザレ場ついて調べました。
要はゴロゴロした岩が多い場所がガレ場、細かい小石が多い場所がザレ場ということでした。
今後も専門用語について調べていこうと思います。最後までご覧いただきありがとうございました!